実用的な情報

行動指針(暴力とハラスメントに関する指針)

原則と適用範囲

PSI アジア太平洋地域は、一人ひとりの尊厳が重視され、誰もが暴力やハラスメントを受けることなく、安全かつ敬意をもって受け入れられる環境を提供できるよう尽力します。

PSIは性別、人種、民族、カースト、国籍、在留資格、肌の色、宗教、政治的信条、年齢、性的指向、性的自認または性的特徴の表現、外見、障害、社会的地位、経済的背景、教育、職業、または家族の状況等に基づく言動や行動を含め、いかなる形態の暴力およびハラスメントも断固として否定します。さまざまなアイデンティティ、生活環境、特徴は交差することが多く、個別で複雑な経験を生み出すため、繊細な理解が求められます。

PSI のリーダーシップ、APREC、APWOC、SUBRAC、若年労働者、PSIスタッフ、代議員、オブザーバー、ゲスト、パートナー、ホテル・ラディソン・カトマンズのスタッフ、サービスプロバイダー、およびAPRECON2025に関連するイベントや活動に参加する業者などすべての関係者は、オンラインやソーシャルメディアでの活動を含め、これらの原則を遵守し、尊重することが求められます。


暴力およびハラスメントとは何か?

この行動指針は、暴力とハラスメントを「身体的、心理的、性的、または経済的な害をもたらすことを目的とした、あるいはその結果をもたらす、あるいはその可能性のある、単発または繰り返される一連の容認できない行動や慣行、あるいはその脅威」と定義する国際労働機関(ILO)の第190号条約 および勧告206に基づいています。ジェンダーに基づく暴力およびハラスメントとは、性別または性自認を理由に個人に向けられる、あるいは特定の性別または性自認を持つ人だけに過剰な影響を及ぼす行為であり、セクシャルハラスメント(性的嫌がらせ)も含まれます。セクシャルハラスメントには望まない性的行為、不適切な発言、威嚇、敵対的な環境の形成などが含まれますがこれらに限定されるものではありません。ソーシャルメディアを含むオンライン上のハラスメントも同様に容認できるものではなく、同じ原則が適用されます。


防止

PSI はAPRECON2025 が安全で暴力やハラスメントのない空間になるよう尽力します。

この行動指針はAPRECON2025の参加者(外部ゲストを含む)に登録時に提供されます。また、イベントの前にPSIの全職員、カトマンズ・ラディソンホテル職員、契約業者やベンダー、およびすべてのサービス提供者に配布されます。

APRECON2025 の開催中、行動指針を会場内の目立つ場所に明瞭な文字で表示します。指定の安全管理担当者がすべての総会中の行事に常駐します。参加者は懸念される行為を速やかに報告することが奨励されます。

この原則は総会の開会式およびAPRECON2025の事前および並行して開催される会議の開催の際に朗読されます。

すべてのAPRECON2025参加者には、多様性と包摂の原則を促進し、暴力やハラスメントのない環境を維持する積極的な役割と責任があります。


苦情処理手続き

暴力やハラスメントが発生した場合、APRECON2025は次の手順に従って対応し解決します。

苦情の提出

参加者は誰でも以下のいずれかの方法で機密保持の下、苦情を申し立てることができます。

  • APRECON2025 議事運営委員会(SOC)が 特別委員会の委員として指定した担当者への相談
  • メールの送信 psi.asia@world-psi.org
  • 24時間対応WhatsAppホットライン +62 81380416310(インダ・ブディアティ) への電話
  • 押印済みの書面に「件名:案件」と記し、APRECON事務局事務所宛てに送付

苦情の提出要件

  • 公正な評価を行うため、正式な苦情には身元の確認が必要となります。ただし、身元を明かすことに不安のある方は、PSIスタッフまたは信頼できる加盟組織に連絡し、適切な機密保持を条件として、その方々に苦情を代行して提出してもらうこともできます。
  • 苦情には次の内容を必ず含めてください。事案の事実関係、苦情申立人の氏名と連絡先、被申立人の氏名、事案発生の日時、場所、および証人の氏名。

調査プロセス

苦情は議事運営委員会(SOC)によって任命された5名からなる特別委員会に付託されます。当該事案に利害関係を有する委員は辞退することとし、必要に応じてSOCが代替の委員を務めることとします。特別委員会は苦情受理後48時間以内に調査を開始し、次の原則に従って調査を行います。機密保持(必要最低限の者以外への情報開示の禁止)、適正手続きと公正な判断、手続きの透明性、告発者(苦情申立者を含む)および証人の保護、迅速な解決、および関係者の安全と心理社会的側面の福祉の確保。特別委員会は苦情申し立て人の再被害を防止するための措置を講じます。特別委員会は安全な環境を確保するため、SOCに適切な暫定的な予防措置、または緩和措置を講じるよう勧告することができる。

決議

  • 特別委員会はSOCに対し解決のための提言を行います。
  • SOC は口頭または書面による戒告、APRECONへの参加の即時停止、今後のPSI 活動への参加禁止、その他の措置を含む適切な是正措置または制裁を決定します。SOCが決定した解決案はPSIに対して拘束力があり、最終的な決定となります。

スケジュールと報告

  • 特別委員会はAPRECON2025の開始時に設置され、その終了まで活動します。
  • SOC は解決済みおよび未解決の案件を詳細に記した最終報告書をAPRECに提出します。
  • APRECON2025 開催中に発生した事案に関する苦情は総会終了から(2025年10 月11日までの)1ヶ月の間、APRECが対応します。

法的考慮事項

  • PSIの内部手続きは組織の責任として対応いたしますが、個人が独自に法的手段を取る場合、PSIはそのプロセスには関与いたしません。